これまで、様々なスタートアップの投資家向けビジネスプランを拝見してきました。
ICOについて、ホワイトペーパーから情報を取得する場合には以下の項目を見ています。
ただし、ICOプロジェクトではスタートアップへの投資判断と異なり、実際にチームメンバーと話をすることができないため、かなり判断が難しいといえます。特に、テクノロジー(競合優位性)に関しては、専門的な知識が必要になります。
スタートアップへの投資判断の場合は、現状ではどのくらいの数の顧客から受注があるかということも重要な判断項目です。しかし、ICOの場合はそのようなデータは見つけられにくく、ICOのプロジェクトをどれだけ認知してもらえるかというメディア掲載という観点にしています。
【 ICOの情報の精査項目と判断基準例】
・ビジョン
1:自分は共感できない
2:課題に共感出来る
3:課題と解決策に共感出来る
4:共感できて一緒にそのビジョン達成を手伝いたい
5:共感できて一緒にそのビジョン達成を手伝うよう他の人に呼びかける
・チーム
+1:CEOがこれまでに同じ業界で事業を実施している
+1:CEOがシリアルアントレプレナーである
+1:CEOとCTOが同じプロジェクトで働いたことがある(CEO=CTOなら加点)
+1:そのチームがこれまで同じ業界でサービスを提供している
+1:問い合わせをしたあとに24時間以内に返信がくる
注意:他の項目と違い加点評価です
・市場機会
1:マーケットが存在するか仮説の状態
2:マーケットが存在することを検証ずみ
3:すでに顧客からサービスを買ってもらう約束をしている
4:3が成立し、顧客同じ文化圏で展開できる 1000億円未満
5:4が成立し、違う文化圏でも展開できる 1000億円以上
・テクノロジー(競合優位性)
1:競合が明確である
3:自社テクノロジーが業界標準を満たしている
5:競合サービスより圧倒的な優位性が説明できている
・メディア掲載
1:メディア掲載はない
2:1種類のメディアに掲載された実績がある
3:複数のマスメディアに掲載されたことがある
4:毎週マスメディアに掲載されている
5:毎日メディアに掲載されている